ステロイドの皮膚への影響
よくステロイド系のお薬というのを耳にしますが、ではステロイドとは何なのか知っている人は少ないのではないでしょうか?ステロイドとは、正しくは副腎皮質ステロイドホルモンと言います。
これは副腎から分泌されるホルモンのことで、身体を維持するために、とても大切な働きをしています。
また、シクロペンタヒドロフェナントレンの誘導体の有機化合物の総称として、ステロイドという言葉が使われてもいます。
ステロイドは、もともと皮膚科治療の薬として、1950年代に開発されました。
副腎から分泌された副腎皮質ホルモンの中の糖質ステロイド(コルチゾール)を化学的に合成したものを、一般的に薬という意味でのステロイドと呼びます。
このステロイドには、炎症を抑える強力な作用と、免疫作用の働きを弱めることでアレルギー反応を抑える作用があります。
ステロイドを含んだ外用薬が、アトピー性皮膚炎を初めとする様々な皮膚疾患に使用されている理由は、この二つの作用があるからです。
当時は皮膚科治療に革命を起こした夢の薬とまで言われていたのですが、その後副作用がたくさん報告されて、「依存症」という新たな病気を生む結果を引き起こしてしまいました。
薬の効き目自体はとてもわかりやすく、症状が改善したかのように見えますが、実際には症状が薬によって一時的に抑えられているだけで、根本的な病気の治療にはならないのです。

